
2007-06-02 Sat 21:55
ついにきましたね。 キャラクターは、心配したよりかは許容範囲内です。 でも、『戦争根絶を目指す武装私設組織』 というのは、あまりいただけないですね。 続報を心待ちにします。 MSの後ろについている三角の突起は動力でしょうか?
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2007-05-10 Thu 10:52
「こんなところがあったのか」 「あれが、今回俺達が乗っていく戦艦?」 デュランダル議長の提案はこうだった。 「まあな、な? アスラン」 「あの……、エルスマンって。ミリアリア・エルスマンっていう人と親戚なんですか?」 シンが営倉から脱出しようと試みたとき、声をかけたひとが確かそう名乗っていた。 「実は、この前結婚したばかりなんだよ。ハハハ―――おまえは、どどどうなってんだよ」 「彼女はただの偽者ですかよ。この人は置いておいて、とにかく早く乗り込ませてください」 「わがままもいいかげんにしろよ!」
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2007-05-01 Tue 11:48
宇宙港は混雑していた。建物に入りきらない人々が、荷物を手に入り口の前に立ち尽くしている。「どうしてシャトルは出航しないっ」「ラクランジェ3のトリザ市に行きたいんだ。娘がいるんだ!」 人々は、怒声に似た大声を上げて、職員とやり合っていた。その中を掻き分けながら、シンとアレックス、ミーアは、オーブの政府専用シャトルがある三番ポートを目指した。 「実は、オーブ政府の専用シャトルは、先ほど出航されました」 「なんだって?」 ※ 「今頃、大慌てだろうね。シン・アスカと、アレックス・ディノ、いや、パトリック・ザラの息子、アスラン・ザラは。顔を見られないのが残念だよ」 ※ 「とにかく、デュランダル議長に連絡するべきだわ」 携帯の数字に手をかけていたそのとき、宇宙港の北東側から、耳を劈く爆発音が響いた。 音の振動がやんだあと、皆状況を把握しようと押し黙っていた。 ※ 北東側の一区画。銃弾の発射音。そして、撃たれたものの悲鳴。倒れこむ音。 そこは、民間のシャトルが停泊してある場所だ。すでに整備が済まされていたが、戦争状態に突入ししまったため、パイロットを含む数人だけしかそこにはいなかった。 気づいたときには、体から大量の血が噴き出していた。 「ステラ、シャトルの起動準備だ。そして、アウル、お前は、シャトルの固定アームを壊せ」 やってきた保安員は戸惑っていた。15前後の少年少女達だ。プラントでは、15で成人と認められるが、それでも、子供の面影を色濃く残した三人に、引き金を引くのは気が引けた。 金髪の少女は、シャトルの中に猫のように機敏に入り込んでいった。水色の髪の少年は、素早くシャトルの外郭を上っていく。一人、鋭利な目つきをした少年が、保安員達と対峙して銃をこちらに向けている。 「てめえらなんて、俺一人で十分だ!」 「スティング。じゅんび、できた」 シャトルの中から、か細い少女の声がもれ聞こえる。 ※ 「これ以上、近づくのは、危険です」 「アレックスー!シンッ!」 「連絡が取れたわよ。議長よ」 「大変なことになってしまったようだね、クライン議員から話しは聞いたよ」 思っても見なかった提案に、シンとアレックスは顔をほころばせた。 Bパートにつづく! |
2007-04-23 Mon 22:11
「待ってくださいなー」 「待ってくれ」 「うわっ」 「おーい、ステラー何してんだよ。遅いぞー!」 「ステラ……」 Aパートに続く。 |
2007-04-02 Mon 08:11
「君の選択肢は二つ、今ここで死ぬかこれにサインをして生き延びるか――もっとも、自由になどしないけどね」 「アスハ代表ッ!」 「君達は、オーブに雇われたものだ。僕は、このオーブのために無能なお飾りの代表を辞職させようとしているだけさ! 何が悪いっ!」 「今、君を命がけで助けるやつはオーブにはいない」 カガリは肩を震わせいっそう高い笑い声を上げるユウナを見上た。そして、おもむろにペンをつかみ、自分のサインを書きなぐった。 ※ 白いドーム状の屋根が幾重にも折り重なった宇宙港の入り口を出ると、ターミナルになっており、多くの車が行きかっていた。アプリリウス市は、プラントの中心地であり、政治、経済活動の中心地である。いろとりどりの服を着た人たち波に、シンは、戸惑うばかりであった。 「こんにちはー! アレックスさん、シンさん」 甲高い声に振り向くと、人を掻き分けラクス・クラインが近づいてきた。 ラクスはそんなことは意に返さず、突然アレックスに抱きついてきた。 「私の名前はミーア・キャンベル。行方不明になったらクス・クライン議員の代理をやってますの」 「きみは、いいのか? それで」 「それでは、ここで緊急ニュースをお伝えします」 「何だって、戦争が始まる?」 集まった人々からは、悲鳴に近い罵倒の声が飛び交っていた。 「急ごう、シン。戦争が始まる前に、議長のサインを持ち帰らなくては」 ※ 「さすがだな、キラ」 「まだ、高熱があるは、傷もまだ……」 「でも、驚いたわ。あなたが血まみれになってこの家までやってきたときには」 起き上がって頭を下げようとしたキラをマリューは慌てて押しとどめた。 「そのことなんだが――。俺もそう思って連絡を取ったんだが、取り次いでもらえなかったんだ。こんなことは今までになかったんだがなぁ」 「おかしいわ。ラクスさんといい、カガリさんといい。何か悪い感じがするわ――」 ※ 行政府にたどり着いた車を迎えたのは、ボブカットの女性だった。 三十分ほど立ったとき、窓から見える巨大スクリーンにミーアの姿が、映し出された。プラントには、町のいたるところにこのようなスクリーンがあるらしい。行政府の前の大通りを歩いていた人々が足を止め、 その画面を見上げた。もちろん、応接室の2人も片手にカップを持ちながら窓辺に立った。 「皆さんっ! こんなことが許されるのでしょうか。 ユニウスセブンの落下の悲劇により多くの人命が失われました。これは、我々の同胞コーディネーターの起こした所業です。しかし、私達の政府はこの行動を支持していません。そればかりか、被害にあった地域に対する復興支援をしていました。それなのに、連合国は、プラントに対して無理難題を押し付け、無理やりに先端を開こうとしています」 悲痛な表情を作った女性の叫びに、市民達は呼応した。 「そうだ! 汚いぞ。ナチュラルめ!」「連合に屈するな!」 「やれやれ、とんだ。ラクス・クラインだな」 「プラントの皆様に残念な決断をお伝えしなければなりません。今まで私は穏健派として支持を受けてきました。戦争は極力回避したい。しかし、今、このような連合の一方的な宣誓を前にしたとき、私はそれを黙って受け入れるわけにはいかない。 「戦争が始まるのかな」 「演説が終わりましたので、執務室へご案内します」 ※ 「オーブ首長国特使 アレックス・ディノ入ります」 秘書の手によって高度な彫刻が施された重厚な扉が開かれるとそこにはデュランダル議長のすがたがあった。脇には、ラクス・クラインの代理、ミーアキャンベルが控えている。 「遅くなってすまなかった。早速、条約の内容を見させてほしい」 「残念だが、世界はまた、戦争の渦に飲み込まれそうだ。これが、オーブの中立の一助になればいいのだが……」 「少々、変則的だがね。今は一刻を争う……。急ぎたまえ、戦争が始まってしまう前に!」 「シン、いくぞ」「ええ」 続く NEXT PHASE5 閉ざされた道 |